佐伯香也子のブログ

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SM秋冬川柳

額ずけば一夜ののあがりけり

 自由意思もたぬしあわせ冬蛹

魔界へと連れ立ってゆく主従かな

 王の滓舌先ですぐになる

目隠しで花芽が三つとがりけり



縛られること包まれること生きること

 着けられしは背骨ごと貫けり

振り向けばの先に太陽神

 手のひらに落ち葉冷たき散歩かな

首輪引く主(ぬし)はアリアを口ずさむ


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風が吹く

   風が吹く


もっと何か言いたいのに
氷の詰まった口からは
ツララばかり垂れ下がる

孕み切った腹の中でうごめくのは
なんだろう

なまぬるく 形を持たず
生まれてからずっとそこにあった
ぶよぶよと増殖するもの

えぐり取ってしまいたいのに
神の摂理だといって
止められる

そのうちに
どうにかできるのは
私しかいないことに気づく

本当は飛べるのに
飛べないと信じていたことを思い出す

手伝ってやろうかと言ってきた誰かに
私は振り返って微笑む

「殺されたくなかったら黙りなさい」

世界で生きているのは
「自分」だけだと叫んだら
風が吹いた

それから
私は腕を大きく広げ
その香しい波に乗った

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