佐伯香也子のブログ

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古いSMの形

SMの世界に足を踏み入れて驚いた事は色々あるが、その一つに「SM主従は恋愛関係とは違う」という言い方がある。
主にS男性が使っている言葉だが、M女性でもこの言い方をする人がいる。
では、どんな関係かというと、コーチとスポーツ選手、あるいは保護者と被保護者のようなものだというのである。

これを聞いたとき、私はひどくがっかりした。
そして同時に、強い怒りが湧いてきた。
そんな中途半端な間柄で、最大の快楽なんか得られるのかと思った。

これは、「なんのためにSMをするのか」ということと、「女性が求める快楽とは何ぞや」という大きな命題にかかわってくる。

これを解き明かしてゆくと、「コーチと選手」「保護者と被保護者」という程度では、到底女性は満足できなということがわかってくる。
私の最初のがっかりも怒りも、それが理由だった。

SM界は戦後長いこと男性によってその形が作られ、マニュアルがわりにいくつもの言説が伝えられてきた。
それを担ったのは、カリスマと呼ばれるようなS男性たちだ。

しかし、そこにはどれだけ女性の真の欲求が盛り込まれていたのか。
どれだけ女性を理解した上での言説だったのか。
性について女性が言葉をもたない時代にあって、公平な価値観の構築というのはまず不可能だったのではないだろうか。

女性にとって窮屈な古いSMの形は、今こそ改めるべきだ。
充分な言葉をもっている女性ばかりではないし、自分勝手なM女性も多いから、そう簡単な作業ではないと思う。
しかし、できるところから始めないとSMの本当の素晴らしさが見失われてしまう。
これは男性たちにとっても、重大な損失だろう。

虫の喰った古い扉を蹴り破り、苔とカビだらけの壁をこの手で突き崩す。
そういう覚悟で、私はSM小説を書いてゆきたいと思っている。



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紙の本になって販売

昨年11月に行われたグループ展「少女地獄」で販売するため、電子で出ている『水の神殿』と『一ヶ崎 小暮医院』を紙の本にした。
それを今、飯田橋の風俗資料館で通販していただいている。

日本画家の桑原聖美さん(『水の神殿』)と人気イラストレーターの古川沙織さん(『一ヶ崎 小暮医院』)の表紙が、それはそれは美しい。
制作の二木寸志さんが、中身のレイアウトも華麗に仕上げてくださった。

電子書籍はお手軽でいいが、紙の本の手触りはまた格別である。
形あるものへの愛着というのは、人をしあわせにしてくれる気がする。

それぞれ一冊650円。
お手に取っていただければ幸いである。


『水の神殿』
http://pl-fs.kir.jp/pc/book/saeki/mizu/index.htm

『一ヶ崎 小暮医院』
http://pl-fs.kir.jp/pc/book/saeki/kogure/index.htm

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