佐伯香也子のブログ

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「ペイン・クリニック」シリーズ2冊

M女性が熱望する痛みとか拘束感とか屈辱感を、安全に与えてくれる場所があったらいいなという思いつきから生まれたシリーズで、初めて書いたのは6〜7年前のことだ。

「ファイル1若菜」「ファイル2詩穂」は、続けて一気に書いた。
その後何度か手を入れ、今の形ができあがった。

M女性の希望やその理由をじっくりと聞いてくれて、お医者さんが患者を治療するように、自分の欲望抜きで100%願いを叶えてくれるS男性というのは理想だと思う。
だからこそ、そう簡単には出会えない。

じゃあ、せめて小説の中でそれをやっちゃえというのがコンセプトだ。


「若菜」は、規則の厳しい女学校で、針によるきついお仕置きを受けるという妄想をずっと抱いてきた、可愛らしい大学生である。
知的で優しい、経験豊富なドクター堂島が、彼女の妄想以上にしっかりと夢を実現してくれる。
未経験だから生まれる不安や、突拍子もない妄想を、初々しく描いてみた。

「詩穂」は、世界中を飛び回る、ガラス細工のような繊細な美しさを持った画商である。
知的で成熟した女性というのは、男性への要求が厳しい。従って、なかなか自分を預けるに足る男性に出会えない。
そこで「ペイン・クリニック」に通い始めるのだが、彼女の妄想は「専制君主によって拷問される奴隷」だった。
威厳ある風貌のドクター不動は、彼女の思い描く世界の君主像を見事に体現してくれる。
鞭で全身を打たれたうえに、焼きごてを体中に押し当てられた詩穂は、次第に陶酔してゆく。
「大人の女性だったらこうよね」という雰囲気を、ふんだんに込めた。

「若菜」はSM同人誌『イシスの裏庭』に掲載したものを、また少し改変してある。
「詩穂」は、まだどこにも載せていない眠っていた作品で、本邦初公開になる。

暗黒少女絵画の第一人者・古川沙織さんによる淫靡で華麗な表紙絵も、大いにお楽しみいただければと思う。
今回も制作の二木寸志さんが、大変素晴らしいセンスで表紙を作ってくださっている。







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